そこで、デザインを見たんですね。
今まで谷さんがデザインしてきた自転車の写真を見て、強い衝撃を受けました。共同開発の話になったのは?
数年してからですが、乳母車にペットを乗せたいというお客さんが増えてきたんです。谷さん、横田さんの印象は?
物事を、上からも下からもいっぺんに判断できる人。
写真は谷さんのオリジナル自転車。サーフボードを載せたり、大きなものを運べたりと、それぞれのライフスタイルに合うデザイン。

「洋服のようにそれぞれのスタイルに合うものを選んで大切にして暮らす。そんな人たちの街は、きっと素敵なんじゃないかと思います」
きれいなラインですよね。
オーバル(楕円)形のかごが一番よく見えるように意識しました。フレームが主張し過ぎないように。具体的にはどのような形に?
例えば、押したとき歩きやすいように、車軸をアーチ状にしてつま先があたらないようにするとか。持ち手は自然な角度で、小さい人でも大きい人でも操作性がいいようにとか。強度も必要です。四輪にしてみたり、いろいろな変遷がありました。どうデザインを考えるんですか?
自転車でもそうですが、そのものと一緒にいる景色を思います。まずこだわったことは?
本物のマテリアル、ということです。何々風、ではなく。これは、鉄、籐、ハンドメイドの革と、全部本物でしか出せないデザイン。
「学生のときからリニアモーターカーやいろんなアイディアを思いついていたので、発明の勘みたいなものが自分にはあるのかなと感じていました」
開発をしてみてどうでしたか?
ペットと過ごすというのは、家族と過ごすようなものなんだと感じました。反応はありましたか?
買ってすぐのお客さんに、雨の日に押しづらいと言われた時がありましたが、かなり後になってその方におそるおそる聞いたら、ペットキャリーで歩いていると、みんなに褒められて、とすごく楽しそうでした。追加注文をして下さったりして、よかったなと思いました。横田さんのこだわりは?
一番は、全体の印象です。ハイセンスなライフスタイルに合うもの。発明家の感覚ですか?
特許事務所で長く働いていましたが、これからは機能一辺倒で便利や安価を追求する時代ではないと思います。
「文明化が行き過ぎないぎりぎりのところが、自転車とか、ペットキャリーだと思います」
横田さん、難しかったところは?
ペットキャリーというものは、商品カテゴリーとしてまだ確立していないと思います。コストダウンや、細い鉄をきれいに曲げる協力メーカーを探すのが大変で、見つけても場所が遠かったりしました。
茅ヶ崎の谷さんの店CycleBoyの前で。
→CycleBoy